多発性硬化症(MS)に対する磁気療法

多発性硬化症(MS)は中枢神経系を攻撃する疾患で、しびれや筋力低下、協調運動障害、筋痙攣などを引き起こします。言語障害や排尿障害、視覚障害が現れることもあります。磁気療法は、MS患者に対する有効性を検証中の新しい治療法です。

仕組み

松果体はメラトニンなどのホルモンを分泌する腺で、メラトニンはセロトニンの調整に関与します。セロトニンは疲労、睡眠障害、痙攣、排尿障害、片頭痛、頭痛、認知機能低下、うつ症状などを抑制し、これらはすべて多発性硬化症の典型的な症状です。再燃期の患者はメラトニンとセロトニンが低下しており、特に睡眠中にその濃度が著しく低くなります。

栄養や生化学的手法でセロトニンを増やす試みは成功していません。バージニア大学が『代替・補完医療ジャーナル』に掲載した研究によれば、松果体は電磁場(EMF)に対して非常に敏感であり、磁気療法で使用される低強度のEMFが松果体を刺激し、メラトニンの分泌とセロトニンの産生を促進します。この治療は磁気マットレス、磁気ブランケット、または磁場装置を用いて行われ、特に病期が初期の段階で効果が高いとされています。

さらに、磁気療法は体液の滞留を減少させ、エンドルフィンの分泌を増加させます。治療を受けたMS患者の多くは、神経インパルスの伝導改善、筋緊張の緩和、血中酸素濃度の上昇、血行促進といった効果を示しています。

留意点

多発性硬化症の根本的な治癒法は現在存在しませんが、症状緩和を目的とした治療は行われています。磁気療法(バイオマグネティック療法、電磁場療法とも呼ばれる)はMS患者への効果を検証中です。研究では前向きな結果が報告されていますが、まだ正式に承認された治療法ではなく、保険適用外です。代替療法を検討する際は必ず主治医と相談してください。また、放射線検査や頻繁なMRI検査を受けている方、心臓ペースメーカーを装着している方には磁気療法は適用できません。

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