放射線治療の主な副作用と合併症

放射線治療はがん細胞の破壊や腫瘍縮小を目的として行われますが、照射部位や腫瘍の大きさにより様々な副作用が現れます。本稿では、部位に特化しない一般的な合併症について解説します。

疲労

放射線治療と疲労の直接的な関係は完全には解明されていませんが、腫瘍自体が免疫系に影響し、倦怠感を引き起こすと考えられています。また、放射線により赤血球が減少し貧血が起こることもあります。さらに、化学療法の副作用、うつやストレス、栄養不良なども疲労感を増大させます。

皮膚障害

近年の放射線治療装置は照射範囲を狭くできるため、皮膚への影響は限定的です。しかし、照射部位の皮膚は色素沈着、紅斑、はがれなどが起こりやすく、乾燥しやすくなります。アロエベラ、ラノリン、ビタミンE配合の保湿剤でケアすると効果的です。治療を重ねると皮膚が薄くなったり、硬く感じることもあります。

口腔乾燥・味覚障害

頭頸部に放射線を照射すると唾液腺や味蕾がダメージを受け、口が乾きやすく、味覚が低下します。たとえ味覚が鈍くても、栄養バランスの取れた食事を心がけることが重要です。人工唾液や保湿ガムの使用が症状緩和に役立ちます。

脱毛

放射線は照射された部位に限定して毛髪を抜けさせます。例えば脚に腫瘍がある場合、その部位の毛が抜けますが、頭部に照射しなければ頭髪は残ります。脱毛は通常、治療終了後数週間で自然に回復します。

下痢・腸障害

腸の粘膜は放射線に対して非常に敏感です。腹部や骨盤部位を照射すると腸の炎症が起こり、下痢、膨満感、トイレへの切迫感が現れます。場合によっては血液や粘液が混じった便が出ることもあります。適切な水分補給と食事調整が必要です。

副作用は個人差がありますが、症状が強い場合は医師に相談し、適切な対策を講じることが大切です。

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