精巣がんの診断と治療
精巣がんの症状
- 一側の精巣にしこりができる
- 精巣または陰嚢の痛み・不快感
- 腹部や鼠径部の鈍痛
- 陰嚢の重さや液体感
- 乳房の肥大
- 原因不明の倦怠感や体調不良
手術療法
主な治療は精巣全摘出手術です。鼠径部に切開し、がんがある精巣を全て取り除きます。必要に応じてリンパ節も同時に摘出します。手術後に人工精巣(生理食塩水入り)を埋め込むことも可能です。神経を損傷しないよう慎重に行われ、勃起や射精機能への影響はほとんどありません。
手術後は数か月ごとにCT検査と腫瘍マーカーの血液検査を実施し、再発の有無を確認します。
放射線療法
高エネルギーのX線ビームでがん細胞を破壊します。副作用として疲労、皮膚の紅斑、腹部・鼠径部の刺激感が出ることがあります。治療部位が回復すれば、一時的な不妊は回復することが多いです。
化学療法
抗がん剤を用いてがん細胞を死滅させます。手術後やリンパ節摘出の前後に行われることがあります。副作用は使用する薬剤により異なり、吐き気、不妊、感染リスク、脱毛、倦怠感などがあります。
再発時の対応
治療が失敗し再発した場合、臨床試験での新規治療が検討されます。例えば、骨髄移植を伴う幹細胞移植が行われます。患者の骨髄から幹細胞を採取・凍結保存し、化学療法でがん細胞と骨髄細胞を除去した後、凍結した幹細胞を戻して骨髄機能を回復させます。
