FDG-PET検査プロトコルと手順

PET(陽電子放射断層撮影)は、代謝活動や臓器機能に基づく画像診断法です。心臓、肺、脳、骨、肝臓などの疾患の診断に有用で、治療方針の決定に重要な情報を提供します。FDG(フルオロデオキシグルコース)という放射性グルコースをトレーサーとして使用すれば、がんの検出に特に有効です。

FDGトレーサー

がん細胞は増殖のために多くのエネルギーを必要とし、糖を大量に取り込みます。FDGは放射性標識されたグルコースで、静脈注射により体内に投与されます。がん細胞がFDGを取り込むと、PETスキャナーが放射線を検出し、腫瘍の位置や大きさを可視化できます。投与されたFDGは約2時間で体内から自然に排泄され、患者に害はありません。

検査前の準備

検査の4〜6時間前からは飲食を控えます。特に炭水化物(パン、パスタ、米、シリアル、甘いもの)は血糖値を上昇させるため避け、たんぱく質中心の低炭水化物食を選びます。また、検査前日はカフェイン、たばこ、激しい運動を控えてください。妊娠中の方には通常、PET検査は行いません。

PETスキャンの手順

まず、手に静脈カテーテルを装着し、FDGを注射します。注射後約1時間待機し、FDGが全身に分布するのを待ちます。その後、患者は検査台に横たわり、数分間のスキャンを受けます。検査は無痛で、短時間で完了します。

検査後のフォローアップ

検査が終わるとすぐに退院でき、特別な副作用はありません。放射性グルコースは速やかに体外へ排泄され、家族への放射線リスクはほぼゼロです。画像は放射線科医が解析し、診療医に報告されます。

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