モザイク減衰(Mosaic attenuation)とは医学的に何を示すのか
モザイク減衰(Mosaic attenuation)とは
CT画像で肺の一部が高密度・低密度と不均一に映る所見を指します。さまざまな肺疾患で見られ、以下のような原因が考えられます。
感染症
肺炎、気管支炎、結核、COVID-19 などのウイルス・細菌感染に伴い、炎症や肺水分が局所的に増減し、モザイク状に映ります。
特発性肺炎(COP)
小気道に炎症性プラグが形成される稀な疾患で、CTにモザイク減衰が頻繁に認められます。
誤嚥性肺炎
食物や飲料などの異物が肺に吸引されることで起こり、同様の所見が出ます。
放射線肺炎
放射線治療後の肺組織炎症で、特に急性期にモザイク減衰が見られます。
肺血栓塞栓症
肺動脈が血栓で閉塞することで、血流の不均一がCTに反映されます。
閉塞性細気管支炎(BOOP)
小気道に炎症性プラグができる稀な疾患で、モザイク減衰が典型的です。
肺挫傷
鈍的外傷により肺組織が打撲した場合にも同様の所見が現れます。
浸潤性肺疾患
サルコイドーシスやアミロイドーシスなど、異常物質が肺に蓄積する疾患でもモザイク減衰が観察されます。
過敏性肺炎
吸入した粉塵やカビ胞子などに対するアレルギー反応で起こる間質性肺疾患で、頻繁にモザイク減衰が認められます。
モザイク減衰は特異的ではなく、基礎疾患の特定には追加の画像検査、血液検査、臨床評価が必要です。
