歯科診療に必要な緊急用品と対策
歯科診療中や局所麻酔後に起こりやすい医療緊急事態について解説します。最も多いのは失神(意識消失)で全体の60%以上を占め、約7%は過呼吸です。これらに迅速に対応できるよう、歯科医は必ず緊急用の備品と薬剤を用意しておく必要があります。
緊急用医薬品
- 酸素:ほぼすべての緊急事態で使用でき、過呼吸以外の対応に必須です。
- エピネフリン(アドレナリン)注射:心筋梗塞やアナフィラキシー時に筋肉内投与が可能です。静脈路が確保できない場合でも使用できます。
- ニトログリセリン:舌下錠として使用し、心筋梗塞時の胸痛緩和に役立ちます。
救急キット
- サイズ別の滅菌粘着絆創膏、止血用安全ピン、石鹸、ラテックス手袋、ガーゼ、ローラー包帯、ピンセット、はさみ、縫合糸、紙タオル、体温計、ワセリン、消毒液、舌圧子。
- バッテリー式ラジオと懐中電灯:停電時や災害時に情報収集や照明に使用します。
市販薬(処方不要)
- アスピリンまたは非アスピリン系鎮痛剤
- 整腸剤・下剤
- 制酸剤
- 嘔吐誘導用イペカシロップ
- 活性炭:誤飲した毒物の吸着に使用
- 赤十字社が提供する応急処置マニュアル(必要に応じて入手可能)
