胚発達のカーネギー段階

胚学は胚の形成と発達を研究する学問です。カーネギー段階は、受精後1日から56日までのヒト胚の発達を23段階に体系化した標準的な分類です。この名称は、ワシントンのカーネギー研究所でストリータ(1942年)とオラリー・ミュラー(1987年)が行った画期的な研究に由来します。

ステージ1〜3:1日〜5日

受精直後に受精卵が形成され、胚は約0.1〜0.15mmの大きさです。2日目までに細胞は急速に分裂し、2細胞から16細胞(モルラ期)へと増えます。3日目には胚は約2mmに成長し、胚胞腔が形成され、外胚葉と内胚葉の区分が始まります。

ステージ4〜6:6日〜15日

胚胞は子宮内膜に着床し、母体と胚組織の最初の相互作用が始まります。5日目には羊膜嚢が形成され、胚は子宮粘膜へ完全に侵入します。原始臍帯と二次臍帯が出現し、6日目には総管膜と原始条が現れます。

ステージ7〜10:15日〜23日

7日目に神経板が観察され、血液系の形成が始まります。8日目には神経溝ができ、胚は梨形になります。9日目に体節が初めて出現し、心臓原基も形成されます。10日目には神経皺が融合し、視床裂と第2咽弓が形成されます。

ステージ11〜13:23日〜32日

11日目に視杯が形成され、前部神経孔が閉じます。13〜20個の体節ができ、鼻板が見えます。12日目には胚長さが約5mmとなり、上肢芽が出現し、レンズ板と頸部洞が形成されます。13日目には下肢芽が顕著になり、耳孔が見え、30個以上の体節が認められます。

ステージ14〜18:32日〜48日

14日目に内耳付属体がはっきりと見え、レンズ窩と視杯も確認できます。15日目に鼻孔が形成され、手と大脳胞が見え始めます。16日目には網膜色素上皮が観察され、足底が発達します。17日目に指の芽が伸び、胴体は直線的で頭部が拡大します。18日目には肘が区別でき、足趾の芽も現れ、鼻と乳頭がはっきりと見えます。

ステージ19〜23:48日〜60日

19日目に胴体がさらに細長くなります。20日目には上肢が肘で曲がり、21日目には指が長く形を成します。22日目にはまぶたが形成され、耳が見えるようになります。23日目には頭部が丸くなり、四肢が長く明瞭に発達します。

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