硬膜外麻酔のデメリットと母子へのリスク
血圧への影響
硬膜外麻酔は血圧を急激に低下させることがあります。血圧が下がると胎児への血流が減少するため、医師は継続的に血圧をモニタリングします。低血圧が確認された場合は、点滴や薬剤、酸素投与で対処します。
頭痛
硬膜外麻酔後に頭痛を訴える女性は1%未満です。原因は脊髄液の漏れで、治療法として「血液パッチ」と呼ばれる手技で自分の血液を硬膜外腔に注入します。
分娩への影響
硬膜外麻酔は子宮収縮を抑制し、陣痛が遅延したり停止したりすることがあります。そのため、横向きに体位を変えるなどの対策が必要です。分娩が始まると、いきむ力が弱くなることがあり、必要に応じてピトシン投与や鉗子・吸引分娩、帝王切開が行われます。
不快な副作用
耳鳴り、悪寒、背部痛、吐き気、排尿困難、穿刺部位の痛みなどが一般的です。足がしびれることもあり、産後数時間は歩行が困難になるため、カテーテルが必要になる場合があります。まれに、カテーテル部位の神経が永続的に損傷することがあります。
胎児へのリスク
硬膜外麻酔を受けた新生児は、授乳時の乳首への吸着が難しいことがあります。また、胎児の姿勢異常、呼吸抑制、心拍変動が起こり、鉗子・吸引分娩や帝王切開が必要になるケースも報告されています。
