メリーランド州の長期介護規制
メリーランド州の法律は長期介護に関わる多数の項目を規定しています。主な規定は「保健衛生局」第10部・第7章(病院)に掲載されています。本稿では、長期介護施設に関わる主要な規制項目を分かりやすくまとめました。
許可要件
- 全ての長期介護施設は州からの許可を取得しなければなりません。許可の有効期間は原則2年で、取り消しがなければ有効です。同一敷地内に複数の施設がある場合でも、各施設ごとに別々の許可が必要です。許可の申請または更新時には、許可発行の少なくとも50日前に掲示を行い、関係者が意見を述べられる機会を確保します。
許可ベッド数
- 州は各施設のベッド数上限を定めます。施設はこの上限を遵守しなければならず、例外的に上限超過を認められる場合は、条件と超過可能な数が明示された許可が必要です。上限を超えて運営する場合でも、すべての入居者に同等のサービスと設備を提供しなければなりません。
管理体制
- 長期介護施設は、介護施設管理者委員会が認定した管理者を置く義務があります。管理者は「患者の権利宣言」の遵守を監督し、欠席時は看護部長が代行します。州法では、管理者は「善良な道徳性を有し、身体的・精神的に健康であり、入居者の福祉に真摯に関心を持つ」ことが求められます。
居住者ケア
- スタッフは居住者ケアに関する研修を受け、定期的にインサービス教育を実施しなければなりません。最低限の研修項目は、感染症の予防・管理、火災防止、緊急時の安全手順、事故防止、患者情報の機密保持、プライバシー・財産権の保護、そして高齢者の身体的・心理的ニーズの対応です。
入所・退所
- 人種、肌の色、国籍、身体・精神障害を理由に入所やケアの提供で差別してはなりません。転院が必要な場合は、主治医と保護者に連絡する義務があります。感染症を有する患者の入所は拒否できませんが、保健衛生局への届出が必要です。保健局長が入所・退所の可否を判断します。
居住者ケア方針
- 医療サービス等に関する書面の方針を常に整備し、主治医と少なくとも1名の登録看護師が策定します。方針は年に1回見直し、必要に応じて改訂し、スタッフがすぐに参照できるようにします。
