MPOX(モンキーポックス)について知っておくべきこと
モンキーポックス(現在はMPOXと呼称されます)は、正痘ウイルス科に属するウイルスによる感染症です。かつては主に中部・西部アフリカで報告されていましたが、近年は世界各地で流行が確認されています。
感染経路
MPOXは感染者や感染動物との密接かつ長時間の接触で主に広がります。皮膚病変や体液、汚染された物品に直接触れることがウイルスの主な伝播経路です。吸入や経口摂取も起こり得ますが、頻度は低いとされています。COVID‑19とは異なり、短時間の偶発的な接触での感染リスクは低いです。
症状
最も顕著な症状は顔面から始まる発疹で、全身へ拡大します。発疹は平坦な斑状(斑痕)→盛り上がった丘疹→水疱→膿疱という順に変化します。その他、発熱、筋肉痛、頭痛、リンパ節腫脹、倦怠感などが見られ、潜伏期間は曝露後5〜21日です。
重症度
多くのケースは数週間で自然に回復する軽症が主ですが、基礎疾患や免疫不全のある人では重篤化し、まれに死亡例も報告されています。
予防策
かつて使用された天然痘ワクチンはMPOXの予防に有効とされていますが、供給は限定的です。非薬物的対策として、感染者との密接接触回避、こまめな手指衛生、必要に応じた個人防護具(PPE)の使用が重要です。
治療
現在、MPOX専用の承認された抗ウイルス薬はありません。天然痘や関連ウイルス用に開発された抗ウイルス薬が症状管理に用いられることがあります。主な治療は症状緩和、脱水予防、二次感染の管理といった支持療法です。
公衆衛生対策
世界的な拡散を受けて、早期の症例検出・隔離、接触者追跡、ワクチン接種キャンペーン、予防啓発活動が実施されています。国内外の保健機関が連携し、効果的な対応が求められます。
最新情報や公衆衛生当局の指示に従い、感染拡大防止に努めましょう。
