メソセラピー注射治療とは

歴史

メソセラピーはフランスのミシェル・ピストル医師によって50年以上前に開発されました。当初は局所疼痛や特定の疾患の治療を目的としていましたが、後に注射の成分を調整することでセルライトなどの美容的問題にも応用できることが分かりました。約15年前にフランス医学会が正式に治療法として認め、以降他国の医学会でも承認が進んでいます。米国でも大手製薬会社がメソセラピー用薬剤を販売していますが、欧州での長年の使用実績はあるものの、臨床試験はほとんど行われていません。

仕組み

メソセラピーは、薬剤、ビタミン、ミネラルなどを患者の脂肪層に直接注入し、脂肪細胞の分解と排出を促す「カクテル」治療です。主に使用される成分には、気管支拡張薬のアミノフィリン、局所麻酔薬のプロカイン、心血管系に用いられるイソプロテレノールなどがあります。医師は患者の体型や脂肪量、既往歴に応じて配合を調整し、注入部位の結合組織層(中胚葉層)に薬剤を届けます。皮膚の循環が冗長であるため、少量の薬剤でも数時間から数週間にわたり効果が持続すると考えられています。

治療の流れ

診察時に患者と医師が対象部位を決定し、通常は1インチ(約2.5cm)ごとに1箇所ずつ、皮膚を軽くつまんで注入します。脂肪が多い部位では痛みはほとんど感じません。注入は手動で1本ずつ行うか、複数部位に対しては高速で注入できる「メソガン」などの機械を使用します。1回の施術時間は20〜45分で、費用は平均300〜600ドルです。

侵襲性が低いため回復期間は不要ですが、施術後は十分な水分補給を行い、脂肪や老廃物の排出を助けることが推奨されます。また、メソセラピーは体重減少プログラムの代替ではないため、バランスの取れた食事と定期的な運動が重要です。

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