酸素の代わりにヘリウムを呼吸できるか?人体に起こる変化は?
ヘリウムは呼吸できるが、酸素の代わりにはならない
短時間ならヘリウムを吸うことは可能ですが、酸素の代わりに呼吸することはできません。
1. ヘリウムは呼吸ガスではない
呼吸とは酸素を吸い込み、二酸化炭素を排出することです。ヘリウムは呼吸に必要な酸素を供給できないため、細胞はエネルギーを生成できず、すぐに死に至ります。
2. ヘリウムは空気より密度が低い
密度が低いため、肺内で急速に上昇し酸素を押し出します。その結果、血中酸素濃度が低下する低酸素血症(ハイポキシミア)を引き起こします。
3. ヘリウムは血流に溶けにくい
酸素は血液に容易に溶け、細胞へ運ばれますが、ヘリウムは血液にほとんど溶けません。したがって、細胞へ酸素を届けることができません。
医療分野でのヘリウムの利用例
ヘリウムは酸素の代替にはなりませんが、特定の医療や潜水で活用されています。潜水時には密度が低いため呼吸抵抗が減り、エネルギー消費が抑えられます。また、MRIなどの画像診断で冷却ガスとして使用され、画像品質向上に寄与しています。
