がん患者の吐き気に対するホメオパシー治療
背景
ホメオパシーは約200年前に、従来の瀉血療法が患者に害を与えていると考えた医師たちによって創始されました。古代ギリシャの医療哲学に基づき「類似は類似を治す」という原則を掲げ、例えば嘔吐を引き起こす有毒植物(コルチカム属)を極度に希釈したものが、同じ症状の緩和に役立つとされます。現在、ホメオパシー診療を受ける患者はホメオパシー医師に相談し、専門薬局やメーカーから処方薬を入手します。
吐き気に有効とされるレメディ
米国国立がん研究所の資金提供による研究では、ホメオパシーや東洋医学で用いられる野生ジンジャー(アサラム)などががん患者の吐き気を軽減することが示されています。その他、ヌックス・ボミカ、プルサティラ、タバクム、そしてイペカナ(イペカのシロップの主成分)も、希釈すれば嘔吐誘発ではなく吐き気緩和に用いられます。
投与方法と注意点
ホメオパシー薬は主に錠剤、顆粒、液体の形態で提供されます。液体は水に希釈して飲み、固形は舌下に置いて溶かします。服用前45分間、服用後15分間は食事や飲料を控えるよう指示されます。これは食べ物や飲み物が薬効を弱める可能性があるためです。
吐き気緩和用のレメディは低ポテンシー(希釈度が低い)で、一般的には1回投与後に様子を見る指示が出ます。吐き気が消えた場合は薬をそのまま効かせ、再発した場合は再度投与します。
