パルス磁気療法のリスクと注意点
概要
代替医療で痛み緩和に用いられる磁石は、磁場というエネルギーを発生させます。磁石は北極と南極の2つの極を持ち、磁束密度(ガウス, G)で強さが表されます。痛み治療に使われる磁石は一般に300〜5,000 Gです。
パルス磁気療法では、電流を高速でオン・オフすることで変動する磁場が作られます。
危険性
米国国立代替医療センター(NCAAM)によると、磁気療法は概ね安全とされ、副作用は稀です。ただし、磁石を当てた部位に赤みやあざができることがあります。
しかし、特定の人にとっては危険があります。妊婦は胎児への影響が不明なため使用を避けるべきです。また、ペースメーカー、除細動器、インスリンポンプなど磁気に依存する医療機器を使用している人は、磁気療法が機器の機能を妨げる可能性があります。経皮的に投与する薬剤(パッチ型)を使用している場合も、血管拡張作用により薬剤吸収が変化する恐れがあります。
期待できる効果
メーカーは、パルス磁気療法が痛みを軽減し、睡眠の質を向上させ、細胞の成長と機能のバランスを整えると主張しています。神経細胞の痛み応答や脳の疼痛認知に影響を与える可能性があるとされています。また、血液中の鉄分が磁場と相互作用し、血流が増加して酸素や栄養素の供給が促進されるという説もあります。
研究と見解
米国国立代替医療センター(NCCAM)の評価では、パルス磁気療法を含む磁気療法の有効性に関する研究結果は一貫していません。いくつかの研究は疼痛軽減に効果があると示すものの、統計的に有意な差が認められないことが多く、広範な臨床応用には至っていません。
一方、韓国ソウル大学医学部麻酔・疼痛医学科の研究では、慢性腰痛に対するパルス磁気療法の効果が有意であると報告されています。17名が治療群、19名がプラセボ群に分けられ、3週間後に治療群はプラセボ群よりも疼痛緩和が大きいと回答しました。
利用上の注意点
磁気療法は他の薬剤と相互作用する可能性があるため、使用前に必ず医師や薬剤師に相談してください。
効果がすぐに現れることが多いとされていますが、30日以内の返金保証がある製品を選び、効果が感じられない場合や副作用が出た場合は返品できるようにしておくと安心です。
