痛み緩和のための磁気療法と磁石ジュエリー
医学的根拠が乏しいにもかかわらず、磁気療法は世界で約50億ドル、米国だけで年間約5億ドルもの市場規模を持ち、多くの人が痛みの緩和を期待して磁石付きデバイスを購入しています。
医療用磁石
医療用磁石は靴のインソール、マットレスパッド、痛みのある部位に貼り付ける粘着ディスクなどの形で販売されています。多数の科学的研究がその治癒効果を裏付けていないにもかかわらず、広告や魅力的なキャッチコピーにより、慢性疼痛に悩む人々が購入しています。
磁界の測定単位
磁気療法の支持者は「磁石は奇跡的な効果をもたらす」と主張しますが、仕組みについてはほとんど説明しません。磁界はガウスで測定され、冷蔵庫の磁石は約10ガウスです。一方、医療用磁石は400ガウスから10,000ガウスとされ、数値が大きいほど痛みが軽減するとされていますが、価格も高くなります。
磁石は効果がない
2005年、メイヨークリニックの研究者は磁石入りインソールはプラセボ以上の効果がないと報告しました。被験者は偽の磁石でも痛みが軽減したと答えました。
同年9月に『メイヨークリニック・プロシーディングス』で発表された研究で、筆頭著者のマーク・ウィネミレ医師は「この研究は、静的磁石が職場での非特異的足痛の症状緩和に効果がないことを示す説得力のある証拠です」と述べています。
磁石が血行に与える影響は?
磁石は血行を改善し、酸素供給と自然治癒力を高めると主張されますが、もし本当なら皮膚表面に赤みが出るはずです。実際にはそのような変化は観察されません。
見た目は良いがプラセボ
磁石ジュエリーはデザインが魅力的で、身につけても害は少ないものの、財布の中身は減ります。見た目が好きならプラセボ効果を期待して試す程度に留め、医療的な奇跡は期待しない方が賢明です。
