Culpocentesis(子宮後凹穿刺)とは? 手順と主な目的

Culpocentesis(子宮後凹穿刺)は、子宮の後方にある最も深い部位、凹窩(ドゥーガス窩)に針を刺す手技です。診断や治療のために、液体や膿の採取、薬剤の直接投与などに利用されます。

診断目的

骨盤感染症の評価

凹窩から液体を採取し、培養検査や顕微鏡検査を行うことで、骨盤内炎症性疾患(PID)や卵管・卵巣膿瘍の原因菌を特定し、適切な抗菌薬治療を選択できます。

子宮外妊娠の確認

子宮外妊娠が疑われる場合、凹窩に血液や液体が貯留することがあります。Culpocentesisでその液体を採取すれば、出血の有無や妊娠組織の存在を判断できます。

卵巣嚢胞・腫瘍の鑑別

凹窩内に異常液体が認められた際、細胞診や腫瘍マーカーの検査により、良性嚢胞と悪性腫瘍を区別する材料が得られます。

治療目的

液体・膿の排出

凹窩に溜まった膿や血液を針で排出することで、疼痛の緩和と感染部位の回復を促します。特に破裂した卵巣嚢胞や膿瘍の管理に有用です。

薬剤の直接投与

抗生物質や抗炎症薬を凹窩内に注入することで、局所的に高濃度の薬剤を届け、感染や癒着の治療効果を高めます。

その他の情報

腹腔鏡の代替手段として

全身麻酔が不要で、比較的低侵襲なため、腹腔鏡が困難な状況や診断目的だけの場合に代替手段として利用されます。

不妊評価への応用

卵管閉塞が疑われる場合、子宮頸部から凹窩へ注入した液体が観察できないことで、閉塞の有無を推定できます。

以上のように、Culpocentesisは婦人科領域で診断・治療の両面に活用できる多用途な手技です。

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