犬に噛まれた後に現れる狂犬病の兆候と症状
現代のワクチン接種義務により、犬が狂犬病ウイルスを保有することは稀ですが、犬に噛まれた場合でも感染の可能性は残ります。曝露後の予防接種は可能ですが、治療成功率はワクチン接種開始のタイミングに大きく依存します。症状が出てからでは遅すぎます。症状が出た時点でウイルスは既に治療不能な状態に進行しています。
発熱・頭痛・倦怠感
最初の症状はインフルエンザに似ており、感染後2週間から3か月の間に高熱、頭痛、食欲不振、極度の疲労感などが現れます。
噛み傷部位の不快感
感染した動物に噛まれた人の約半数が、傷が治癒したはずの部位に痛み、しびれ、かゆみを数週間後に感じます。
不安・錯乱・幻覚
ウイルスが脳に広がると、インフルエンザ様症状が出てから約10日後に、うつ状態や不安、認知機能の低下、錯乱、幻覚、睡眠障害などの異常行動が現れます。
完全または部分的な麻痺
狂犬病の致死原因は、呼吸器や心臓の機能不全を引き起こす麻痺です。感染が進むと四肢の動きが制限されたり、全身の筋力が著しく低下し、最終的に生命維持に必要な臓器が麻痺します。
過剰唾液分泌と恐水症
麻痺により嚥下が困難になると唾液が過剰に分泌され、話すこともできなくなります。末期の特徴的な症状である恐水症(hydrophobia)では、水を飲もうとすると激しい恐怖や窒息感が生じます。
