子宮頸がん治療のメリットとデメリット

子宮頸がんの治療はがんの進行度や患者さんの希望に応じて選択されます。非浸潤性がんは局所的に異常細胞のみを除去する治療が中心で、治癒率が高く副作用も少ないです。一方、浸潤性がんの場合は子宮全摘や放射線・化学療法が必要になることが多く、生殖機能への影響や更なる副作用が懸念されます。

非浸潤性がんの治療

子宮頸部の表面に限局したがん(非浸潤性)がんは、以下のような局所治療が主に行われます。

  • コルポスコピー下での生検・切除
  • レーザー手術
  • 電気ループ切除術(LEEP)
  • 凍結療法(クライオサージェリー)

これらの方法は異常細胞だけを除去し、子宮や卵巣を温存できるため、通常は追加治療を要しません。

子宮全摘(子宮摘出術)

非浸潤性がんでも、がんが子宮頸部の深部まで広がっている場合や、早期浸潤性がんに対しては子宮全摘が選択されます。手術では子宮頸部と子宮本体、場合によっては膣の一部やリンパ節も切除します。

術後の回復期間は約6週間で、骨盤痛や排尿・排便障害が一時的に生じることがありますが、根治率は高く、再発リスクも低減します。

放射線療法

早期から進行例まで、単独または化学療法と併用して使用されます。主な副作用は腸の不調、膀胱刺激、膣狭窄、さらには閉経様症状(特に閉経前の女性)です。

化学療法

シスプラチンを中心とした化学療法は、放射線と組み合わせて進行がんに対して行われます。副作用として下痢・吐き気・倦怠感・脱毛があり、放射線と同様に早期閉経や不妊のリスクがあります。

治療選択における考慮点

浸潤性がんの治療は、生殖機能に大きな影響を与える可能性があります。治療前に不妊・妊娠について医師と十分に相談し、子宮頸部のみを残す手術や卵子凍結などの保存手段を検討することが重要です。子宮頸部を除去した後に妊娠した場合、流産や早産のリスクが高まります。

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