大細胞肺がんの治療
肺がんは大きく分けて「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん(大細胞肺がんを含む)」の二種類に分類されます。非小細胞肺がんが全体の約90%を占め、その中でも大細胞肺がんは比較的多く見られます。大細胞肺がんは、扁平上皮がん(全体の25〜30%)、腺がん(40%)、未分化大細胞がん(5〜10%)に分類されます。
治療法の選択
患者さんの状態やがんの進行度に応じて、手術、放射線療法、化学療法、緩和ケアなどが組み合わせて選択されます。適切な治療は、がんの種類、転移の有無、全身状態によって決まります。
手術
米国がん協会によると、早期に診断された大細胞肺がんは手術が第一選択となります。主な手術法は以下の通りです。
- 全肺切除(肺全摘)― 肺全体を除去します。
- 肺葉切除(肺葉摘出)― 肺の一葉(区画)を除去します。
- 部分切除(肺セグメント切除)― 肺葉の一部だけを除去します。
リンパ節の摘出と生検により転移の有無を確認します。がんが局所にとどまり全摘が可能な場合、予後は良好で、術後数週間で通常の生活に戻れることが多いです。
放射線療法
手術が困難な患者や、手術後の補助療法として放射線が用いられます。放射線は残存がん細胞を死滅させ、脳転移がある場合は頭部放射線で頭痛やめまい、疼痛を緩和します。
ラジオ波焼灼(RFA)
2009年以降、肺の外側に近い小さな腫瘍に対して、ラジオ波で腫瘍を加熱しがん細胞を破壊する新しい治療法として導入されています。手術の代替として利用されます。
化学療法
化学療法は単独でも、手術や放射線と組み合わせても使用されます。
- 術前化学療法(ネオアジュバント)― 腫瘍を縮小させ、手術しやすくします。
- 術後化学療法(アジュバント)― 残存がん細胞を根絶します。
- 転移性大細胞肺がんに対する化学療法― がんの増殖を抑え、生存期間を延長します。
以上のように、大細胞肺がんの治療は患者個々の状態に合わせて多様なアプローチが選択されます。
