ステレオタクティック放射線治療
ステレオタクティック放射線治療の種類
ステレオタクティック放射線治療には2つのタイプがあります。1つは脳や脊髄に主に用いられる「ステレオタクティック・ラジオサージェリー(SRS)」、もう1つは体全体の腫瘍に適用される「ステレオタクティック・ボディ・ラジエーション・セラピー(SBRT)」です。治療に用いられる主な技術は3つあります。線形加速器による高エネルギー光子放射、コバルト60を放射源とするガンマナイフ、そして陽子などの荷電粒子ビームです。代表的な装置としてCyberKnife、Gamma Knife、Novalis、TomoTherapyなどがあります。
治療の流れ
ステレオタクティック放射線治療は、極めて小さな腫瘍を高精度で照射します。腫瘍細胞は放射線により再生できなくなりますが、正常組織は比較的回復します。治療計画はCTやMRIによる3次元画像とコンピューターモデリングで行い、腫瘍の位置を正確に特定します。必要に応じて、患者個別に作成した固定装置(ブレース)を使用し、治療中の体動を最小限に抑えます。
メリット
主な利点は、数回(場合によっては1回)で高線量の放射線を痛みなく照射できる点です。従来の放射線療法に比べて治療回数が大幅に減少し、ビームが高度に集中しているため周囲の臓器や組織へのダメージが低減します。また、照射回数が少ないことで副作用も軽減されます。
デメリット
適応は比較的小さく形がはっきりしている腫瘍に限られます。CTやMRIで十分に映像化できない場合や、腸など放射線に敏感な部位に腫瘍がある場合は使用できません。
治療施設・選択肢
米国では大学病院、がんセンター、地域の総合病院などでステレオタクティック放射線治療が提供されています。装置や技術は施設ごとに異なるため、患者の病状やニーズに合わせて最適な施設と機器を選択することが重要です。放射線腫瘍医が個々のケースに最適な治療法を判断します。
