放射線による皮膚障害(放射線火傷)の対処法
放射線にさらされた皮膚に起こる変化は、しばしば「火傷」と呼ばれます。熱によるものではなく、放射線のイオン化作用が皮膚を損傷するためです。傷や炎症の深さ・重症度は、放射線の強さと照射回数に依存します。偶発的な被曝もありますが、ほとんどはがん治療の放射線療法を受けている患者に見られます。
清潔
皮膚を清潔に保つことは、放射線による刺激を最小限に抑え、治癒を促す第一歩です。アルカリ性でない優しい石鹸を使用し、油分や香料の強い石鹸は避けましょう。温かい(熱すぎない)水で洗い、こすらずに軽くたたくようにして乾かします。皮膚が赤くなることがありますが、これは通常の反応です。頭部を放射線治療する場合は、赤ちゃん用シャンプーなど、刺激の少ない無添加のシャンプーを選んでください。
保湿と快適さ
放射線は皮膚の保湿機能を低下させます。保湿剤は石油系成分、アルコール、メントールを含まないものを選びましょう。ヒアルロン酸配合のローションやクリーム、自然なアロエベラジェルが効果的です。医師が推奨するブランドや処方された保湿剤を使用し、優しくパッティングするように塗布してください。皮膚が破れていない場合は、乾燥を防ぐために少量の粉末を使用しても構いませんが、過度の使用は避けましょう。
炎症と感染対策
皮膚が炎症を起こした場合、医師はステロイド系のクリームを処方することがあります。指示された期間と用量を守り、破れた皮膚には使用しないでください。皮膚が破れている場合は、感染予防のために特別な治療が必要です。免疫力が低下していることが多いため、銀硫黄ジアジン軟膏や高圧酸素治療(ハイパーバリックチャンバー)を勧められることがあります。ステロイドクリーム使用中に皮膚が裂けたら、すぐに医師に報告してください。
