病院で使用されるガンマ線の用途とは?
1. 放射線治療(がん治療)
ガンマ線は高エネルギーの電磁放射で、がん細胞を直接破壊したり増殖を抑制したりする放射線治療に広く利用されています。ガンマナイフやリニアアクセラレータなどの装置から正確に制御されたビームを腫瘍部位に照射し、正常組織への影響を最小限に抑えながら治療を行います。
2. 医療画像診断(核医学)
核医学では、放射性医薬品(ラジオファーマコロジー)を体内に投与し、その崩壊で放出されるガンマ線を検出して画像化します。ガンマカメラやSPECT装置が放射線を捕捉し、臓器や組織の機能・構造を詳細に描出します。この手法は腫瘍、腎臓、心臓など多様な疾患の診断に不可欠です。
3. 放射性同位体の製造
コバルト‑60のようにガンマ線を放出する放射性同位体は、病院での放射性同位体生産に利用されます。ガンマ線で安定核を励起し、目的の放射性同位体に変換することで、画像診断や一部の治療に使われる同位体を供給します。
