皮膚の火傷の深さを測定する方法
火傷の深さを正確に把握することは、創傷のケアや治療方針を決める上で極めて重要です。火傷は皮膚の層にどれだけ浸透したかで分類され、深さに応じて症状や治療法が異なります。
火傷の分類
- 第一度(表皮)火傷:皮膚の最上層(表皮)のみが損傷し、赤みと腫れが見られますが、皮膚は破れていません。
- 第二度(真皮)火傷:真皮層まで損傷が及びます。真皮の損傷範囲により、浅い部分厚さ(表層性)と深い部分厚さ(深層性)に分けられます。水疱ができやすく、皮膚が湿ったように見えることがあります。
- 第三度(全層)火傷:皮下組織(脂肪層)まで達し、汗腺・神経終末・毛包などが破壊されます。皮膚は白く蠟状、または黒・茶色の焦げた色になることが多く、感覚が失われます。
火傷の深さを評価する手順
痛みの有無を確認する。第一度・第二度は強い痛みを伴いますが、第三度は神経が破壊されているため痛みがありません。
創部の色を観察する。第一度は赤く腫れ、皮膚は破れていません。第二度は赤や淡いピンクで湿って見えることがあります。第三度は白く蠟状、または黒・茶色の焦げた色が特徴です。
水疱の有無を調べる。水疱は表皮が破壊され、液体が真皮下にたまる第二度火傷のサインです。
分泌液や血流の様子を見る。第二度は血管からの血漿漏れで湿った外観になることが多く、深い火傷ほど液体は少なく、皮膚が硬く革のように見えることがあります。
時間経過による変化を観察する。水疱は損傷後12〜24時間で形成され、第一度に見えても実は第二度であることがあります。第一度は5〜7日で自然治癒し、第二度は7〜14日で回復します。深部の火傷は回復に長期間を要し、皮膚移植などの外科的処置が必要になることがあります。
