火傷のドレッシング種類と選び方
火傷の深さの評価は医師や看護師の専門的な判断が必要です。壊死した皮膚が火傷部位を覆うと、深さが分かりにくく、またそこに細菌が繁殖しやすくなります。抗生物質は死んだ皮膚内部に届きにくいため、適切なドレッシングの選択が重要です。浅い火傷は2週間以内に瘢痕なく治癒することが期待でき、以下のようなドレッシングが用いられます。
合成皮膚ドレッシング
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「合成皮膚」ドレッシングは、創部をしっかりと清潔にした後に貼付します。代表的な製品はBiobraneとTransCyteです。TransCyteはヒト新生児細胞と豚由来細胞を組み合わせたもので、痛みが少なく創面を保護します。貼付後は軽く圧迫し、ドレッシングが皮膚に密着させます。石油系軟膏やガーゼと比べ、痛みや感染リスクが低減します。
軽度の火傷であれば、24〜48時間後に壊死組織や分泌液がなくなり、ドレッシングを外すことが可能です。合成皮膚は創面に密着するため、深部の火傷に誤って使用すると除去が困難になり、患者に大きな苦痛を与える恐れがあります。
銀イオンドレッシング
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銀を含むクリーム(Silvazineなど)は細菌の増殖を抑え、創面の治癒を促進します。使用開始から約1週間で分泌液や壊死組織が減少し、通常のドレッシングへと切り替えられます。合成皮膚に比べ治癒速度はやや遅いものの、銀イオンは抗菌効果が高く、皮膚への刺激も少ないため、痛みを抑えて使用できます。
非接着性ドレッシング
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シリコン製の非接着性ドレッシング(Silflex/旧称Siltex)は、創面に貼り付かずに覆うことで、ドレッシング交換時の痛みを大幅に軽減します。通常は銀イオン系クリームを併用し、創面が乾燥しないように保湿します。創面の深さに応じて選択しますが、誤った使用は患者に強い痛みを与える可能性があります。
