トリグリセリドが高くなる原因とは?
脂質異常は血中コレステロールとトリグリセリドの増加を指します。コレステロールは「善玉」HDL と「悪玉」LDL に分けられ、トリグリセリドは血液中の脂肪の一種です。エネルギー源として必要ですが、過剰になると心疾患や脳卒中のリスクが高まります。
生活習慣
- 摂取カロリーが消費カロリーを上回ると血中脂肪が増加します。肥満、過度の飲酒、喫煙もトリグリセリド上昇の要因です。
- 飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を多く含む食事は特に危険です。飽和脂肪は赤身肉、卵黄、脂肪分の多い乳製品に多く、加工食品にはトランス脂肪酸が含まれやすいです。
薬剤の影響
- β遮断薬は心不全や不整脈、緑内障、片頭痛の治療に用いられますが、血中トリグリセリドを上昇させることがあります。
- エストロゲンや経口避妊薬、利尿剤も同様の影響があります。
- 抗うつ薬、タモキシフェン、ステロイドなどもトリグリセリド増加の原因となります。
疾患と遺伝的要因
- クッシング症候群、多嚢胞性卵巣症候群、腎疾患などがトリグリセリド上昇に関与します。
- 血糖コントロールが不十分な糖尿病や、甲状腺機能低下症(甲状腺低下症)でも増加します。
- 家族性高脂血症(家族性複合型脂質異常症、家族性ディスベータリポ蛋白血症、家族性高トリグリセリド血症、家族性高コレステロール血症)など遺伝性疾患も原因です。
対策と注意点
- トリグリセリドが200〜499 mg/dL は高値、500 mg/dL 以上は非常に高いとされています。
- 治療は原因や年齢、既往歴に応じて異なりますが、体重管理、脂質の摂取制限、適度な運動、飲酒の節制が基本です。
