梅毒が身体のさまざまなシステムに与える影響
梅毒は、トレポネーマ・パリダムという細菌が原因の性感染症です。感染部位や全身に様々な症状が現れ、段階的に進行します。
一次梅毒
感染後最初に現れるのは、痛みのない潰瘍(硬性下疳)です。性器、肛門、口腔など感染部位にでき、3〜6週間で自然に治癒することが多く、気付かれないこともあります。
二次梅毒
一次梅毒から数週間〜数か月後に二次梅毒が出現します。全身に広がる皮疹、発熱、リンパ節腫脹、喉の痛み、頭痛、倦怠感などが主な症状です。これらは自然に改善することもありますが、治療しなければ潜伏期へと移行します。
潜伏梅毒
症状が全く現れない潜伏期は、数年から数十年続くことがあります。この期間でも感染は他者に伝染する可能性があります。
三次梅毒
最も重篤な段階では、心血管系、神経系、皮膚・骨・眼・肝臓など多くの臓器が障害を受けます。具体的には、大動脈瘤や心臓弁膜症、脳卒中、認知症、けいれん、皮膚潰瘍、骨の破壊、失明、肝機能障害などが報告されています。
早期診断の重要性
ペニシリンをはじめとした抗生物質による治療は、症状の進行を止め重篤な合併症を防ぐ上で不可欠です。無防備な性行為後に感染が疑われる場合は、速やかに医療機関で検査を受けましょう。
詳細は米国疾病予防管理センター(CDC)の梅毒検査・治療ガイドラインをご参照ください。
