ヒドロイド疾患(嚢胞性エキノコックス症)とは?

ヒドロイド疾患とは

ヒドロイド疾患(嚢胞性エキノコックス症)は、犬回虫 Echinococcus granulosus の幼虫がヒトに感染してできる寄生虫性疾患です。卵が付いた汚染された食物や水を摂取すると腸内で孵化し、幼虫が血流に乗って主に肝臓や肺へ移動し、嚢胞を形成します。

症状

嚢胞は成長が遅く、数年は無症状であることが多いですが、サイズや部位が大きくなると以下のような症状が現れます。

・腹部や胸部の痛み・不快感
・吐き気・嘔吐
・体重減少
・倦怠感
・発熱
・咳嗽
・呼吸困難

リスク要因

ヒドロイド疾患に罹患しやすい状況は次の通りです。

・疫学的に罹患率が高い地域に居住または旅行する
・生肉や加熱不足の肉を摂取する
・汚染された水を飲む
・感染した犬や家畜と接触する

治療法

嚢胞の位置や大きさに応じて以下の治療が選択されます。

薬物療法:抗寄生薬で幼虫を死滅させ、嚢胞の増大や破裂を防止します。
外科手術:嚢胞を外科的に除去する必要がある場合に実施します。
薬剤+手術の併用:症例によっては薬剤で嚢胞を縮小させた後に手術を行うことが最適です。

予防策

ヒドロイド疾患を防ぐための基本的な対策は次の通りです。

・肉は中心部まで十分に加熱して食べる
・飲料水は沸騰させるかボトル入りのものを使用する
・犬や家畜との接触後は石鹸で手をしっかり洗う
・犬の定期的な駆虫と衛生管理を徹底する

上記の症状が疑われる場合は早期に医療機関を受診し、診断と適切な治療を受けることが重要です。

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