クラミジア感染の重症度はどう判断する?
クラミジア・トラコマティスは世界で最も一般的な細菌性性感染症です。症状が出ないことも多いですが、放置すると不妊、骨盤炎症性疾患(PID)、異所性妊娠など深刻な生殖系合併症を引き起こす恐れがあります。
感染の重症度を評価するには、臨床症状、検査結果、治療後の経過観察を総合的に判断します。以下に主なステップをまとめました。
症状の確認
男女で現れる症状は異なりますが、軽度または無症状でも以下のようなサインが見られることがあります。
- 排尿時の灼熱感・痛み
- 膣分泌物や陰茎分泌物の増加
- 月経間の点状出血や出血
- 下腹部・骨盤の痛み
- 発熱や倦怠感
- 全身の疲労感
上記の症状が疑われる場合は、速やかに医療機関で検査と適切な治療を受けましょう。
検査での確定と重症度評価
標準的なスクリーニングは、尿または拭い液を用いた核酸増幅検査(NAAT)です。症状がある、もしくはリスクが高い場合は、追加で以下の検査が行われることがあります。
- 血液検査:抗体価や細菌DNA量を測定し、感染の広がりや活動性を評価
- 骨盤超音波検査:女性で骨盤炎症性疾患が疑われる場合に実施
検査結果は、抗生物質投与期間や、集中管理が必要かどうかの判断材料となります。
治療とフォローアップ
一般的な治療は、ドキシサイクリン100 mgを1日2回、7日間、またはアジスロマイシン1 gを1回投与するレジメンです。症状が改善しても、処方された全期間を必ず服用し、途中で中止しないことが再発や耐性菌の原因となります。
治療完了後は、3か月後に再度NAATを実施し、治癒確認と他の性感染症のスクリーニングを行うことが推奨されています。パートナーも同時に治療を受けることで再感染を防げます。
詳しい指針はCDCのクラミジア治療ガイドラインをご参照ください。
