DNCBと脱毛症
円形脱毛症は、毛髪が抜け落ちる皮膚疾患です。米国脱毛症基金(NAAF)によると、約470万人が罹患しているとされています。頭部全体が脱毛する「全頭型(A. totalis)」や、全身に脱毛が広がる「全身型(A. universalis)」は稀です。
安全性
1999年、米食品医薬品局(FDA)の薬剤調合諮問委員会は、ジニトロクロロベンゼン(DNCB)がDNAを変異させ、細胞の遺伝的完全性に影響を与えること、そして皮膚に塗布されたDNCBの53%が体内に浸透することを明らかにしました。動物実験では、DNCBが重要な抗酸化剤であるグルタチオンを枯渇させることが示されています。局所的なやけど感、かゆみ、水疱に加えて、遠位部位にも全身性の毒性が認められました。
有効性
DNCBの円形脱毛症への効果を検証した対照試験はほとんど存在しません。脱毛症は周期的に変動するため、治療の有無に関わらず自然回復することもあるため、効果の評価は困難です。ある研究では、46名の患者のうち36名が毛髪の再生を経験しました。
その他の最新情報
NAAFが発表した最近の報告によると、円形脱毛症は関節リウマチ、セリアック病、1型糖尿病と遺伝的に関連している可能性があります。セリアック病(グルテン不耐症)も他の自己免疫疾患と同様の背景を持つことが分かっており、セリアック病の治療法が円形脱毛症の治療にも応用できる期待が高まっています。
