閉経期における女性の抜け毛対策
専門家の見解
フロリダ州ボカラトンにあるBauman Medical Groupの創設者であり、国内有数の毛髪再生専門医であるAlan Bauman医師によると、閉経が近づくと女性の抜け毛は最大で50%増加し、閉経が確定すると75%に達することもあると指摘しています。閉経期の女性は髪質の変化、頭皮の被毛減少、ボリューム低下、抜け毛の増加を訴えることが多く、これはエストロゲン不足が主因と考えられています。
男性ホルモン(アンドロゲン)の影響
女性にも常に男性ホルモンは存在しますが、排卵が止まりプロゲステロンの分泌が減少すると、テストステロンの抑制が弱まり、アンドロゲンが相対的に増加します。その結果、頭部の毛髪は細くなり脱毛しやすくなる一方で、顔や体毛が増えることがあります。ひげや顎毛が目立ち、頭髪が薄くなっていると感じたら、ホルモンバランスの変化が原因かもしれません。
薬剤の影響
閉経期の女性は、他の健康問題に対処するためにさまざまな薬を服用していることが多く、これらが抜け毛を促進することがあります。代表的な薬剤には、抗うつ薬、抗凝固薬(血液サラサラ薬)、抗けいれん薬、降圧薬、がん治療に用いられる化学療法薬などがあります。
疾患との関係
肝臓や腎臓の機能不全、感染症、全身性エリテマトーデス(SLE)、がん、糖尿病、血行不良、ホルモン変動はすべて抜け毛の原因となります。特に甲状腺機能低下症・亢進症は閉経期の女性に多く、甲状腺の異常はテストステロンの過剰産生を招き、脱毛を引き起こします。
食事と栄養
栄養不足や貧血は抜け毛の大きな要因です。ビタミンE・C・A・B群、ビオチン(ビタミンH)、亜鉛、マグネシウム、βカロテン(ビタミンA)を含むバランスの取れた食事が髪の健康を支えます。卵、タラ肝油、バター、レバーなどが有効です。また、過度に締め付けた帽子やヘアスタイル、頻繁なパーマやカラーリング、強い紫外線は髪にダメージを与えるため、できるだけ避けましょう。
対策と考慮点
女性用のミノキシジル(ロゲイン)や育毛剤の使用で効果を実感する方もいます。一方で、ハーブやエッセンシャルオイルなどの代替療法を試す人もいますが、必ず医師や信頼できるホメオパシー専門家に相談した上で取り入れることが重要です。
