血友病患者が怪我後に血液凝固が困難になる理由
血友病とは
血友病は、血液凝固に関わる特定のタンパク質(凝固因子)が欠乏または機能不全になる遺伝性の出血性疾患です。凝固因子は、血が止まるまでの一連の化学反応(カスケード)を促進し、安定した血栓を形成する重要な役割を担っています。
血液凝固がうまくいかない原因
血友病患者では、欠損または不足している凝固因子があるため、フィブリン網の形成が妨げられます。フィブリン網は血小板を捕らえて安定した血栓を作るために不可欠ですが、これが不十分だと出血が止まりにくく、軽い外傷でも長時間出血が続くことがあります。
症状の程度
凝固因子の欠乏度合いにより、血友病は軽度・中等度・重度に分類されます。軽度の場合は出血エピソードがまれで軽いことが多いですが、重度の場合は関節や筋肉への自発的出血が頻繁に起こり、長時間にわたって出血が続くリスクが高まります。
治療法
血友病の主な治療は「補充療法」です。欠損した凝固因子を血液中に注入し、一時的に凝固機能を回復させます。治療は出血予防のために定期的に行う予防的投与(プロフィラキシス)と、出血が起きた際に行うオンデマンド投与に分かれます。
