体の各部位に副循環は存在するのか?
副循環の概況
ほとんどの血管領域にはある程度の側副循環が存在しますが、臓器によってその重要性は異なります。
冠動脈
心筋は虚血に非常に敏感で、血流が短時間でも途絶えると損傷が起こります。そのため、冠動脈の側副循環は心筋梗塞時のダメージを軽減する上で極めて重要です。
脳動脈
脳も同様に虚血に弱く、脳卒中は永続的な障害を残す可能性があります。側副循環が充分にあることで、血流が遮断された際の脳組織の保護が期待できます。
腸間膜動脈
腸管も虚血に対して高感受性で、腸間膜梗塞は激しい腹痛や致死に至ることがあります。側副循環があることで、腸の血流が確保され、重篤な合併症を防ぎます。
側副循環が乏しい血管床
腎動脈や肺動脈などは側副循環が比較的少なく、虚血に対する耐性が低いです。そのため、これらの臓器は血流障害が起きやすく、注意が必要です。
