化学療法中の患者が重度の黄疸に罹った場合、治療はどうなるか?
1. 原因の特定と対処
まずは黄疸の原因を明らかにし、適切に対処します。
・化学療法の中止または調整
化学療法が黄疸の原因と考えられる場合、医師は一時的に中止したり、投与スケジュールや薬剤を変更したりします。
・感染症の治療
ウイルス性肝炎など感染症が原因の場合、抗ウイルス薬や抗生物質で治療します。
・胆道閉塞の除去
胆道が閉塞している場合は、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)などで閉塞部を除去し、胆汁の流れを回復させます。
2. 肝機能のサポート
肝臓の機能を補助し、黄疸の症状を軽減する薬剤や治療が行われます。
・ビタミンK投与
重度の黄疸はビタミンK欠乏と凝固障害を招くことがあるため、補充が行われます。
・抗ヒスタミン薬
黄疸に伴う掻痒感(かゆみ)を抑えるために使用します。
・コレスチラミン
腸内で胆汁酸を結合し、吸収を抑えることで掻痒感を緩和します。
3. 食事療法
低脂肪・高食物繊維のバランスの取れた食事は肝臓への負担を減らし、機能回復を助けます。
4. 支持療法
全身の健康状態を維持するための基本的なケアです。
・十分な水分補給
肝臓と腎臓が毒素を排出しやすくなるよう、適切な水分摂取が重要です。
・休息
体の自然治癒力を高めるために、十分な睡眠と安静を確保します。
5. 継続的なモニタリング
血液検査や肝機能検査を定期的に実施し、治療効果や副作用を随時評価します。
最終的な治療方針は、患者さん個々の状態や黄疸の原因に応じて、腫瘍内科医と肝臓専門医が連携しながら決定します。
