C型肝炎に対する紫外線血液照射療法
概要
C型肝炎は肝臓のウイルス感染症で、現在根本的な治療法はありません。患者は長期間症状が現れないことが多いものの、肝硬変へ進行し、全症例の約20%で肝硬変が認められます。近年、紫外線血液照射(UBI)が感染の重症度を軽減する可能性が示されています。
歴史
1930年代に初めてヒトにUBIが使用され、1940年代にはフィラデルフィアのハーネマン病院のジョージ・マイリー教授が腹膜炎、腎盂炎、副鼻腔炎、産褥熱、創傷感染など多数の感染症に対し高い治療効果を報告しました。その後、ポリオ患者への適用でも回復を助けたとされています。
C型肝炎患者への試験
エナジェックス・システムズが13名のC型肝炎患者にUBIを施し、ウイルス量(viral load)を測定しました。3例では90%以上の減少、8例では最低でも50%の減少が確認され、2例は変化が見られませんでした。
手順
治療は比較的簡単です。全血量の3〜4%程度(約3〜4 ml)を採取し、20〜30分間紫外線(UV)光に照射します。その後、処理した血液を採取部位から体内に戻します。全5回を16日間で実施します。
紫外線療法の効果
エナジェックスが開発したHemo‑Modulator機械によると、体外でUV照射された血液は免疫系を刺激し、体内に戻された際に免疫応答が強化され、C型肝炎ウイルスへの対抗力が向上すると考えられています。
