エイズ(AIDS)治療と管理のポイント

HIV感染がエイズ(AIDS)へ進行すると、治療の焦点は免疫系の維持から日和見感染症の予防へと移ります。エイズ治療・管理は、単なるHIV感染時には見られない課題に対応する必要があります。

抗レトロウイルス薬

抗レトロウイルス薬は、HIV感染者だけでなくエイズ患者にも使用されます。免疫機能が低下し始めた時点で治療を開始し、エイズへ進行しても継続的に投与します。これによりウイルス増殖を抑え、免疫系のさらなる悪化を防ぎます。

日和見感染症

免疫力が著しく低下すると、日和見感染症のリスクが急増します。肺胞マイコプラズマ肺炎(Pneumocystis pneumonia)や鳥型結核(Mycobacterium avium complex)、カポジ肉腫(Kaposi's sarcoma)など、さまざまな感染症や腫瘍の治療が必要になることがあります。

予防的治療

エイズ患者には、感染が実際に起こる前に予防的に強力な抗菌薬や抗真菌薬が投与されます。これにより日和見感染症の発症を未然に防ぎ、患者の生活の質を維持します。

緩和ケア

感染症や合併症の治療が困難になると、緩和ケアが重要となります。症状の緩和や疼痛管理を中心に、ホスピスや在宅医療を利用して、患者ができるだけ快適に過ごせるよう支援します。

終末期の意思決定

エイズが末期に至ると、葬儀の手配、リビングウィル(生前遺言)の作成、蘇生措置の有無など、重要な医療・生活上の決定を事前に話し合うことが求められます。患者本人が判断できるうちに、家族や医療チームと十分に相談しておくことが大切です。

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