HPVレーザー治療の概要と対策

女性の検査

女性は通常、年1回の子宮頸がん検診(パップスミア)でHPV感染が判明します。検査で異常細胞が認められた場合、低リスクか高リスクかを判定するために再検査が行われます。異常が疑われる場合は、拡大鏡(コルポスコピー)で子宮頸部を詳細に観察し、軽度・中等度の異形成(異常細胞)が確認されたら、がん化リスクが高いため治療が推奨されます。

男性のHPV DNA検査

HIV感染や性器いぼなどの高リスク要因がある男性は、肛門スワブを用いたHPV DNA検査で高リスク型HPVの有無を調べます。

女性の治療法

  • レーザー円錐切除(CO₂レーザー)

    子宮頸部の円錐形組織をレーザーで切除し、異常細胞を除去します。手術時間は長めですが、冷凍ナイフ法と併用することで手術時間を短縮できます。

  • 蒸発円錐切除

    前癌性病変で子宮頸管へ浸潤していないいぼは、レーザーで蒸発させて除去します。

  • 冷凍ナイフ円錐切除

    メスで円錐形に切除しますが、出血量が多くなる傾向があります。

  • LEEP(ループ電気外科的切除)

    高周波電流を流す細いループで異常組織を正確に除去します。

男性の治療法

  • 性器いぼの除去

    高リスクHPVに起因する性器いぼはがんの前兆となるため、除去が推奨されます。ただし再発のリスクは残ります。

  • レーザー蒸発

    レーザーでいぼ組織を蒸発させます。

  • インターフェロンαの外用・注射

    クリームや注射で免疫応答を高め、病変の縮小を図ります。

  • 凍結療法(クライオセラピー)

    液体窒素で組織を凍結し、いぼを除去します。

  • 電気焼灼(エレクトロカートリ)

    電流でいぼを焼灼し、組織を破壊します。

治療のリスク

レーザー手術は、痛み・腫れ・かゆみ、膣や陰茎からの分泌物、潰瘍、組織の癒着、壊死組織の剥離、瘢痕形成などの副作用が起こることがあります。コストが高く、局所免疫が損なわれると再発リスクが上がるため、最後の手段として用いられることが多いです。

LEEPは稀に子宮や子宮頸部の感染、狭窄(不妊原因)を引き起こすことがあります。また、早産リスクが高まることも報告されています。

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