PLISSITモデルとは何か?性療法の概要と活用例
PLISSITモデル(Permission, Limited Information, Specific Suggestions, Intensive Therapy)は、1976年にJanis Abplanalp博士とDavid Barlow博士が提案した、性問題に対処するための4段階の枠組みです。
4つのステップ
1. Permission(許可)
セラピストは非評価的な環境を整え、クライアントが性的感情や経験を自由に探求できるよう許可を与えます。
2. Limited Information(限定的情報提供)
性的発達や解剖、生理に関する正確な情報を提供し、誤解や不安を軽減します。
3. Specific Suggestions(具体的提案)
クライアントの問題に合わせたエクササイズやテクニックを提示し、実践的な改善策を示します。
4. Intensive Therapy(集中的治療)
心理的・感情的な根本原因が関与している場合、より深い治療を行い、長期的な解決を目指します。
実際の活用例
以下は代表的なケースと、各段階での具体的アプローチ例です。
- 勃起不全:まず「許可」の段階で性的感情を探らせ、次に「限定的情報」で勃起の生理を説明し、具体的な骨盤底筋エクササイズやリラクゼーション法を「具体的提案」で提供します。
- 膣痙縮(バギニズム):クライアントが性への不安を語れるよう「許可」し、膣の解剖と機能について「限定的情報」を提供。筋弛緩エクササイズや段階的挿入練習を「具体的提案」で行い、必要に応じて「集中的治療」で心理的トラウマにアプローチします。
- 性的欲求低下:まず感情を自由に表現させ「許可」し、欲求低下の原因やホルモン・心理的要因について「限定的情報」を共有。欲求喚起のためのマインドフルネスやパートナーコミュニケーション練習を「具体的提案」で実施し、深刻な場合は「集中的治療」で包括的なカウンセリングを行います。
PLISSITモデルはクライアント一人ひとりのニーズに合わせて柔軟に適用でき、エビデンスに基づく効果的な性療法として広く活用されています。
