超音波で妊娠嚢と小さな点が見えても、枯卵胞になる可能性はあるのか?
枯卵胞(ブリックド・オーブム)とは
妊娠初期に超音波で妊娠嚢(GS)と「小さな点」(胎芽)が確認されても、必ずしも妊娠が正常に進行しているとは限りません。受精卵が子宮に着床し、妊娠嚢は形成されるものの、胎児が発育しない状態を「枯卵胞(blighted ovum、BO)」と呼びます。
超音波所見で枯卵胞を疑うポイント
以下の項目が当てはまる場合、枯卵胞の可能性があります。
1. 胎児構造が全く見えない空の妊娠嚢
妊娠嚢の中に胚や卵黄嚢が確認できない場合は、枯卵胞のサインです。通常、妊娠週数に応じて胚や卵黄嚢は必ず映ります。
2. 妊娠嚢のサイズが妊娠週数に対して大きすぎる
胚が存在しないのに妊娠嚢だけが大きくなることがあります。これを「無胚嚢」や「空嚢症候群」と呼びます。
3. 胚の構造が全く欠如している
卵黄嚢や胎芽(fetal pole)が映らない場合も枯卵胞の重要な指標です。
4. 妊娠嚢の形状が平坦または潰れている
正常な妊娠嚢は丸みを帯びていますが、枯卵胞では扁平化したり、形が不規則になることがあります。
診断を確定させるために必要な追加検査
超音波だけで確定できないことも多く、医師は以下のような追加検査を行います。
- 血液検査でhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)濃度を測定し、妊娠の進行度合いを評価
- 数日後に再度超音波検査を実施し、胚の有無を再確認
これらの検査結果を総合的に判断して、最終的な診断が下されます。
