ベニアとは何か?
製造方法
ベニアは、木材の表面を別の木材、紙、または他の基材に貼り付ける方法です。装飾用ベニアは、選択された丸太をスライスまたは皮むきして作られ、切断方法により様々な木目模様が得られます。
代表的な切断パターン
ベニアの切断には主に「ロータリー切断」「クラウン切断」「クォーター切断」の3種類があります。
- ロータリー切断は、丸太を高速で刃に当てて皮むきし、連続したリボン状のベニアを作ります。
- クラウン切断は、ベニアの両面に直線的な木目を得るために用いられます。
- クォーター切断は、丸太の年輪に直角にスライスし、直線的なパターンを生み出します。
基材
基材とは、ベニアが接着される表面のことです。近年のベニア加工では、接着剤や人工基材(MDFなど)が改良され、信頼性が向上しています。エキゾチックな木材を薄く(約0.6mm)使用できるため、森林資源への負荷が軽減されます。繊細なインレイやマルケトリー用ベニアは、紙を裏打ちにすることもあります。
誤解と評判
ベニアが低品質と見なされたのは、19世紀中頃から20世紀初頭にかけて、コスト削減のために粗悪なベニアで家具を覆った事例が原因です。
歴史的意義
ベニアの使用は古代エジプトの木製棺にも見られ、約5千年前のミイラと共に発見されています。クレオパトラはユリウス・カエサルに豪華なインレイベニアのテーブルを贈ったと伝えられます。トマス・チップランドやトマス・シェラトンといった家具デザイナーは、チェリー、マホガニー、クルミなどのハードウッドベニアを用いた華麗な作品を残しました。
