β(hCG)検査結果は何を意味するのか?

ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)、通称「β」レベルが検出されると、妊娠していることが分かります。hCGは受精卵が産生し、妊娠週数に応じて濃度が変化します。血液検査や高感度尿検査で測定でき、月経予定日より2日前から妊娠を確認できます。ただし、妊娠の有無は分かりますが、妊娠が健康かどうかは判断できません。

βレベルの目安

  • 妊娠していない女性のβ値は通常10 mIU/ml以下です。

  • 妊娠中の女性は約100 mIU/ml、双子・多胎妊娠ではさらに高くなります。

  • 健康な妊娠では、β値は48〜72時間ごとに約2倍に増加します。増加が見られない場合は、流産や子宮外妊娠の可能性があります。

胚の位置はβでは分からない

β検査だけでは胚が子宮内にあるか子宮外にあるかは判定できません。正常なβ値でも子宮外妊娠の可能性があるため、胎児の位置確認には経腟超音波検査が必須です。

不妊治療中のβ測定

体外受精などで卵子採取後2週間目に初回測定し、その後48〜72時間ごとに再測定します。hCG注射で排卵を促した場合、初期のβ値は低く出ることがあるため、上昇傾向を確認するために継続的に検査します。

β値のピークとその後の推移

妊娠初期(約8〜11週)にhCGは最も急激に上昇し、第一トリメスターが終わると徐々に下降し、残りの妊娠期間は安定します。受精日が不明な場合でも、hCGが2,000 mIU/ml以上になるまで超音波検査は控えるのが一般的です。

薬剤の影響

hCGを含む薬剤だけがβ値に影響します。鎮痛剤やホルモン剤、抗生物質などは基本的に検査結果に影響しませんが、服用中の市販薬や処方薬は医師に伝えておくことが大切です。

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