多胎出産に伴う合併症
早産
妊娠37週未満での分娩は早産とみなされます。胎児の数が増えるほど早産のリスクは高まります。米国生殖医学会によれば、双子の50%以上が早産で、三胎・四胎ではさらに増加します。早産は新生児にさまざまな健康問題を引き起こす可能性がありますが、妊娠期間が長くなるほど合併症のリスクは低減します。
子宮内発育遅延(IUGR)
多胎妊娠では、胎盤が供給できる栄養や酸素に限界があるため、1人または複数の胎児の成長が遅くなることがあります。双子は妊娠後期に成長が鈍化しやすく、三胎・四胎ではより早い段階で遅延が見られます。
子癇(妊娠高血圧症候群)
多胎妊娠では妊娠誘発性高血圧症(子癇)の発症率が3〜5倍に上昇します。尿中にタンパクが出現し、血圧が持続的に高い状態が子癇です。母体や胎児にとって命に関わるリスクがあるため、定期的な産前検診で早期に発見し、適切に管理することが重要です。重症例では母体が痙攣や脳卒中を起こすことがあります。
その他の合併症
多胎児は低出生体重(5.5ポンド未満)で生まれることが多く、早産やIUGRが原因となります。また、妊娠糖尿病のリスクも高く、胎盤の大きさやホルモン分泌の増加が関与します。さらに、貧血、羊水過多、帝王切開の頻度増加なども報告されています。
