分娩時に赤ちゃんが通る3つの段階
早期・活発期の分娩
分娩の最初の段階は「早期分娩」と「活発分娩」に分かれます。早期分娩では子宮頸部が拡張し始め、薄くなります(頸管の拡張と消失)。このとき、胎児は産道へと降りてくる(ドロップまたはライトニングと呼ばれる)ことがあります。収縮は不規則で、5〜20分間隔で起こり、軽度から中等度の強さです。期間は数時間から数日まで様々です。
活発分娩になると、頸管は約4〜8センチまで拡張し、収縮は30〜60秒続き、10〜20分ごとに規則的に起こります。この段階では母体は出産への本格的な準備が整い、陣痛の頻度と強さが増します。
出産(第二期)
第二期は実際の出産です。胎児は完全に産道に入り、頭部が先に出てくることが多いです。陣痛が強くなると、母体は自然に「押す」衝動を感じます。医療従事者は、会陰組織の裂傷を防ぐために、やさしい押し方を指導することがあります。胎児の頭部が産道を通過したら、医師や助産師は気道を確保し、臍帯が絡まっていないか確認した上で、体全体の出産を導きます。
胎盤の排出(第三期)
胎児が生まれた後も子宮は収縮を続け、胎盤(胎児を栄養した膜)を子宮から排出します。胎盤は出産後30分以内に自然に排出されることが多く、医療従事者は臍帯を先にクリップし切断した後、胎盤の排出を確認します。排出後は胎盤全体が無事に取り出されたか検査し、子宮内に残存組織がないか確認して感染リスクを防ぎます。
