幼児の感覚探索行動への対処法
はじめに
感覚探索行動は幼児期に見られる正常な反応ですが、極端になると感覚処理障害(SPD)のサインかもしれません。感覚刺激に対して過剰に求める子どもは、感覚情報の処理が十分でないことが原因です。本稿では、作業療法士・教師・保護者が実践できる感覚統合を促す具体的な活動を紹介します。
必要なもの
- 粘土、シェービングクリーム、プレイドウなどの粘性素材
- 子どものショッピングカート、洗濯バスケットなどの押し引きできるもの
- 重いおもちゃや子ども用の椅子
- 砂
- 水
- 砂場またはプラスチック製の浴槽
- プラスチック製カップやボトル
- 子どもの笛
- おしゃぶり
- 歯固め用のおもちゃ
- アイスキャンディー
実践手順
粘性素材で遊ぶ
粘土やシェービングクリームを手でこねたり、形を作ったりさせます。絵を描くように使っても構いません。感覚過敏がある子どもは避けがちですが、無理に強要せず、優しく見本を示しながら何度も機会を与えてください。
「重い作業」活動
体の覚醒度を調整するために、重いものを持ち上げたり、押したり引いたりします。おもちゃや小さな椅子を運ぶ、ショッピングカートやバスケットを押す、トランポリンやマットでジャンプするなど、安全にできる範囲で行いましょう。
砂と水で感覚刺激
砂場やバケツに砂を入れ、スコップやカップで移動させます。車やトラックで跡をつけたり、フォークで形を作ったりして触覚を刺激します。別に水を入れた容器を用意し、カップや空のシャンプーボトルで水の出し入れをさせると、触覚と聴覚の統合が促されます。
口腔刺激の安全な代替品
口に入れる行為が頻繁な子どもには、子どもの笛、ブロウ玩具、吸い棒、アイスキャンディー、歯固め用おもちゃなどを提供し、定期的に洗浄して衛生を保ちます。
まとめ
上記の活動は、感覚探索行動が強い幼児に対し、感覚統合を促し落ち着きをもたらす効果があります。保護者は子どもの反応を観察しながら、無理なく少しずつ取り入れていきましょう。
