小児のリンパ節炎:原因・症状・診断・治療

リンパ節炎はリンパ節の感染症で、幼児から思春期までの子どもに頻繁に見られます。ウイルスや細菌が原因でリンパ節が炎症を起こし、首、腋窩、鼠径部などに腫れが生じます。

小児リンパ節炎が起こる仕組み

リンパ系は体内のリンパ液を生成し、感染と闘う白血球を作ります。感染やがん細胞など異物がリンパ液に入ると、リンパ節は白血球を増産し、腫れとして現れます。

原因

  • ウイルス感染が最も一般的です。例:風邪、単核球症、耳感染症。
  • 細菌感染もあります。例:溶連菌性咽頭炎、歯周炎。
  • 寄生虫感染(トキソプラズマ症)や結核、梅毒など。
  • まれに、リンパ腫・白血病などのがん、HIV、全身性エリテマトーデス(SLE)などが原因になることもあります。

症状

  • 腫れたリンパ節(首・脇・鼠径部)が最も目立ちます。
  • 部位の圧痛・発赤・熱感。
  • 発熱、喉の痛み、鼻水などの風邪様症状。
  • 食欲不振や睡眠障害、イライラ感。
  • 重症例では腫れが大きくなり、四肢のむくみや血流障害を引き起こすことがあります。

診断

医師は以下を基に診断します。

  • 症状と身体所見(腫れの大きさ・圧痛・熱感)。
  • 血液検査(CBC)で感染やがんの有無を確認。
  • 必要に応じてCT、超音波、X線などの画像検査。

治療

原因に応じた治療が行われます。

  • 細菌性の場合はペニシリン系、ナフシリン、セフェム系、エリスロマイシンなどの抗生物質。
  • ウイルス性の場合は自然回復を待ち、対症療法として解熱鎮痛剤(イブプロフェン、アセトアミノフェン)や温湿布を使用。
  • がんや免疫疾患が原因の場合は、基礎疾患の専門治療が必要。
  • 十分な休養と水分補給も重要です。

小児のリンパ節炎は多くの場合、適切な診断と治療で改善します。腫れが長引く、痛みが強い、全身症状が出る場合は早めに医療機関を受診してください。

小児科 - 関連記事