子供のためのミトロファノフ手術とは?
ミトロファノフ手術(ミトロファノフ手順)とは
ミトロファノフ手術(または盲腸膀胱瘻造設術)は、尿の貯留や排泄に困難がある患者に対し、尿を腹部の小さな開口部(ストーマ)から排出できるよう、盲腸と膀胱をつなぐチャンネルを作る手術です。
対象となる小児の泌尿器疾患
主に以下のような疾患を持つ子どもに適用されます。
- 後部尿道弁
- 神経因性膀胱
- 膀胱外転症
- クロアカ外転症
- 脊髄披裂(スピナビフィダ)
手術の流れ
手術は通常、腹腔鏡を用いて小さな切開から器具を挿入し、以下の手順で行われます。
- 盲腸の一部を切除し、チャンネルの材料とする。
- 盲腸の一端を膀胱に、もう一端を腹壁に接続する。
- 腹壁に小さな開口部(ストーマ)を作り、尿がここから排出できるようにする。
メリット
ミトロファノフ手術は、次のような利点があります。
- 尿失禁が改善し、オムツの使用が不要になることが多い。
- 尿路機能と衛生状態が向上する。
- 腎機能の保護につながる。
- 尿路感染症のリスクが低減する。
- 生活の質が向上する。
リスクと合併症
手術に伴う主なリスクは以下の通りです。
- 出血
- 感染症
- 尿漏れ
- 瘢痕形成
- 腸穿孔
- 腸閉塞
- チャンネル狭窄(狭くなること)
- 性機能障害(稀)
術後の回復とケア
手術後は数週間の活動制限が必要です。その後、徐々に通常の生活に戻ります。子どもはストーマを数回にわたり自己導尿する方法を学びます。また、定期的に外科医のフォローアップを受け、回復状況の確認や必要に応じた調整・再手術を行います。
