ILOが取り組む健康と働き方の課題
夜勤と健康
夜勤は労働者の健康と福祉に深刻な悪影響を及ぼすことがあります。約20%の夜勤労働者が、ストレス関連の疾患により定年前に退職を余儀なくされています。概日リズムの乱れや食事・睡眠習慣の変化による健康悪化が典型的です。ILOは『Decent Work Agenda(適正な仕事の枠組み)』を策定し、労働者の権利保護と健康増進を目指しています。
児童の健康に関する取り組み
発達段階にある児童は、身体的・性的虐待に対して脆弱です。特に商業的性産業などで働く未成年者は、過重労働や健康リスクにさらされやすく、傷病の危険が高まります。ILOの第182号条約(ILO Convention No.182)は、最悪の形態の児童労働の統計把握と根絶を求めており、児童の健康状態の把握と保護を強く推進しています。
職場におけるメンタルヘルスと福祉
劣悪な労働環境は心理的ストレスの主要因です。ILOは職場全体での統合的健康政策を推進し、職場環境の改善、精神的健康支援、公共保健・労働安全・社会環境・地域コミュニティとの連携を通じて、従業員のメンタルヘルス向上に取り組んでいます。
保健セクターにおける公共サービス改革
1998年、世界保健機関(WHO)とILOは、労働者の健康に負の影響を与える可能性のある主要改革を特定しました。これらの改革は、政府・国際助言機関・市民社会が従業員の健康を守る施策を実施できるよう支援することを目的としています。保険・医療分野での雇用創出、地域参加の制度化、官民パートナーシップの推進により、公共・民間医療機関の健康保険加入率が向上しました。
