ベッドからストレッチャーへの安全な患者移乗手順

はじめに

患者の移乗は慎重に行う必要があります。適切な体の使い方(ボディメカニクス)を守り、作業を効率的かつ安全に行いましょう。患者の安全は最優先ですが、搬送者自身が怪我をしないようにすることも重要です。搬送前に手順を頭の中でシミュレーションし、計画を立てておくことで、双方にとって負担の少ない移乗が可能になります。

必要なもの

  • ストレッチャー
  • ドロウシート(移乗シート)
  • ベッドブリッジ(隙間埋め用)
  • 搬送パートナー(補助者)

手順

  1. 患者に移乗の目的と流れを説明し、協力を得ます。患者が何をするか理解していると、安心感が生まれます。

  2. ストレッチャーの側バーを下げ、ベッドの横にできるだけ近づけて配置します。ベッドとストレッチャーの間に3〜4インチ(約7〜10cm)以上の隙間がある場合は、ベッドブリッジで埋めます。

  3. ベッドとストレッチャーの高さを揃え、作業しやすいレベルに調整します。

  4. ブレーキをロックし、ベッドとストレッチャーの安定性を確保します。

  5. 搬送者はストレッチャー側、補助者はベッド側に立ちます。

  6. ベッドの側バーを下げ、患者の肩から腰までを覆うようにドロウシートを背後に置きます。頭部の動きが困難な場合は、シートを頭の位置まで調整します。

  7. ベッドとストレッチャーの間に障害物がないか確認し、酸素チューブや点滴ラインが引っ掛からないようにします。

  8. 患者にベッド側のストレッチャーに近づくよう指示し、可能なら自力で移動させます。自力が難しい場合は、搬送者が支援します。

  9. 患者が非常に弱い場合は、ドロウシートをしっかり握り、患者に顎を胸に引き寄せさせて首の過伸展を防ぎます。カウント3でリフトを行う合図を出します。

  10. まず下肢をストレッチャーに移し、続いて上半身を移します。移乗後に患者の姿勢を再確認し、快適で正しい位置にあるか確認します。

  11. シートで患者を覆い、ストレッチャーの側バーを上げ、ブレーキを解除します。

  12. ストレッチャーの頭側に立ち、目的地へ慎重に押し出します。

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