病院でよく見られる緊急事態の一覧

緊急医療が必要とされるのはかつては生命の危機的状況が前提でしたが、近年はその傾向が変化し、軽い咳から自動車事故まで、さまざまな症状で救急外来を受診する人が増えています。米国保健福祉長官キャスリン・セベリウスは2009年の報告書で『医療制度の欠陥により、保険未加入者や農村部・低所得層が救急外来に頼らざるを得ない状況が続いている』と指摘しています。

子ども

  • 米国保健福祉省傘下のHealthcare Cost and Utilization Project(HCUP)の統計によると、子どもの救急搬送の主因は外傷です。転倒による深い切り傷や捻挫・骨折が多く、数百万件が救急外来に運ばれています。5歳から17歳の子どものうち入院が必要だったのはわずか1.3%です。

    ニューヨーク・プリスビテリアン病院は、子どもが負傷した際はまず落ち着いて状態を確認し、軽度の傷であれば主治医に連絡することを推奨しています。呼吸困難、意識障害、大量出血、骨折など重篤な症状が疑われる場合にのみ、救急外来を受診してください。

若年成人(18〜24歳)

  • うつや自殺念慮があるときは、支援団体に連絡しましょう。

    米国薬物乱用・精神衛生サービス局(SAMHSA)の2008年の報告書によれば、若年成人の救急搬送の92.8%が薬物関連です。自殺未遂や違法・処方薬の過剰摂取で、60万4,808件の救急搬送が記録されています。

    同報告書は『2006年に若年成人の自殺は約3,500件で、死亡原因の第3位となっている』と指摘しています。この事実を受け、米国の病院は自殺未遂や薬物過剰摂取患者へのスタッフ教育と、退院後のフォローアップ体制を整備しています。

高齢者

  • HCUPの2009年統計では、転倒が高齢者の救急搬送原因の大半を占め、210万件以上のケースが報告されています。転倒により内部臓器損傷、骨折、頭部外傷など重篤な怪我が生じています。

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