アルツハイマー病の各段階と対策を知ろう
1906年にアロイス・アルツハイマーが最初に報告したアルツハイマー病は、脳が徐々に退化し、日常生活が困難になる慢性疾患です。「長い別れ」とも呼ばれ、最終的には介護施設や家族のサポートが必要となります。
歴史
アルツハイマー病は認知症の一種で、神経細胞間や内部で異常な活動が起こります。この異常により、プラークやタングルと呼ばれるタンパク質の沈着が見られます。米国アルツハイマー協会によれば、約530万人がこの疾患に罹患しています。
病期
アルツハイマー病は軽度・中等度・重度の3段階に分類されます。
- 軽度:認知機能の軽い低下が見られ、日常生活はほぼ自立しています。
- 中等度:記憶力が著しく低下し、混乱が深まります。日常生活の一部で介助が必要になることがあります。
- 重度:記憶喪失が進行し、身体機能も低下して完全な介護が必要になります。
どの段階でも、言葉パズル、編み物、読書など脳を刺激する活動が有益とされています。
治療法
現在、症状緩和を目的とした薬は主に2種類です。
- コリンエステラーゼ阻害薬:軽度・中等度の患者に使用され、記憶に関与する脳内化学物質を増強します。
- メマンチン(商品名:ナメンダ):重度の患者に処方され、過剰なグルタミン酸の活性を抑制し、神経細胞の損傷を防ぎます。
アルツハイマー病は根本的に治すことはできませんが、これらの薬は患者の自立期間を延ばし、介護者の負担軽減にも寄与します。
