長期COVIDを発症しやすい人は誰か?患者データが示すリスク要因
大規模な観察研究が患者の健康記録をもとに、長期COVID(ロングCOVID)に関する最も詳細なプロフィールの一つを提示しました。調査結果によると、COVID-19に感染した人の約5人に1人(入院した人も入院しなかった人も含む)が、感染から6か月後も後遺症に苦しんでいることが分かりました。
長期COVIDになりやすい特徴
本研究は、同規模・同範囲で初めて長期COVIDのリスク要因を明らかにしました。特に以下の属性を持つ人が高リスクとされました。
- 女性であること
- BMIが30以上の肥満であること
- COVID-19で入院したことがあること
- 糖尿病・高血圧・心肺疾患・自己免疫疾患などの既往症があること
症状の違いと傾向
後遺症の出現頻度は、性別や既往症により異なることが確認されました。
- 女性は男性に比べ、呼吸困難や不安・うつといった症状が持続しやすい
- 肥満者は筋肉痛や倦怠感が長期にわたり続く傾向がある
- 自己免疫疾患を抱える人は「ブレインフォグ」(思考の混濁)を経験する割合が高い
「今回の知見は公衆衛生政策や資源配分に重要な示唆を与えます。社会人口統計的差異やその他の特性を調整した結果、長期COVIDは特定の人種・民族に偏っているわけではなく、広く見られる疾患であることが分かります」とAlba氏は述べています。
この研究は、米国国立少数民族健康格差研究所(NIMHD)が主導するRECOVERプロジェクト(Researching COVID to Enhance Recovery)と、米国国立アレルギー感染症研究所(NIAID)および米国国立心臓・肺・血液研究所(NHLBI)の協力により実施されました。
